小学4年生の女児。背骨が曲がっているような感じがします。側弯症でしょうか?
脊柱側弯症は背骨が曲がっている病気です。同時に回旋変形(ねじれ)が起きる場合もあり、肋骨の向きが左右で違ってくることもあります。
側弯症で最も多いのは思春期の女性に多い思春期特発性側弯症で、原因は良くわかっていません。
診断は、レントゲン検査で、背骨の角度を計測して行います。
変形が軽い場合には、日常生活は特に制限なく過ごしていただき、成長が終わるまで、定期的(半年に1回、3ヶ月に1回など)にレントゲン検査を行って側弯が進行していかないかどうかを確認します。
変形が強い場合にはコルセット型の装具を使用して側弯の進行を予防します。
まれではありますが重度の側弯症の場合は手術が行われます。
なおマッサージや整体などの民間療法は効果がないことが、日本整形外科学会ではっきりと報告されています。
整形外科を受診してみられることをお勧めします。