友人から「膝の痛みにはサプリメントがいい」と聞かされましたが、本当に効くのでしょうか?
サプリメントはもともと "dietary supplement"から取った名称です。
直訳すると「栄養補助食品」という意味であり、現在は健康に役立つ、あるいは役立ちそうな他の食品も含めてサプリメントとして認知されていますが、基本的には一部の物を除いて「薬」ではなく「食品」という扱いになっています。
サプリメントのなかで、変形性膝関節症の痛みに対して、多くの文献で有効性が裏付けられているものはグルコサミンとコンドロイチンです。
グルコサミン(カニやエビの殻が原料)には膝の軟骨を破壊する酵素や炎症物質ができるのを邪魔し軟骨の成分の一部を増やす作用が、コンドロイチン(サメや哺乳類の軟骨が原料)には軟骨基質を増やす働きや炎症をおこす物質を減らす働きがあり、これらのサプリメントを使用した人の膝の痛みが良くなったという報告は認められています。
ただし内服することで実際にこれらの効果がでているかどうかは現在のところ不明であること、痛みが強く、消炎鎮痛剤(痛み止めの薬)などを飲み続けていても良くならない症例では明らかな効果が認められないという報告もありますにで、まだ治療を受けていない軽症で早期の変形性膝関節症の方や、他の病気や副作用が出て痛み止めの薬の飲めない方などは医師とご相談の上で服用を考えられてもよいかと思われます。
